「なんのピロシキ!!」て”Easy as pie"(「ほんの朝飯前さ」「いとも簡単」という慣用句の)ダジャレかよ!と今頃気づいてジタバタしている、私。
1話冒頭の感想だけで興奮しすぎたので、
もうちょっと落ち着いていこうと思う、ユーリ!!! on ICE1話本編(振り返り)感想です。
(ざっとあらすじ)
GF(グランプリファイナル)で6位に沈み、その後の全日本選手権でもオールミスで大敗、翌年のシード権すら失って、故郷、長谷津(モデルは唐津)に5年ぶりに帰った勝生勇利。
2才年上、リンクメイトでアイスキャッスル長谷津のマドンナ(従業員)、優子さんの前でヴィクトルのFSの完コピを滑るが、その動画が優子の子供達(スケオタ三つ子)の手によってSNSで全世界へ拡散されてしまう。
とうとうその動画はヴィクトル本人の目にとまり、勇利にとって憧れであり目標であるヴィクトルが、突然、長谷津を訪れ、勇利のコーチをすると言い出す。
1話、もりだくさんで何度観ても、体感時間5分くらい…。
そんな中で気になることをちょいちょい拾っていきたいと思います。
・ユーリは勇利を待っていた?(”やめちまえ”は本心か)
GFのあったソチの会場で、勇利はトイレにこもって実家に電話し、そのあと一人で泣いちゃって、そこで、ロシアンヤンキー、ジュニアGP1位のユーリに
「ユーリは二人もいらない。」
と絡まれちゃうシーン…。
この出会い、何度どう見ても偶然じゃないですよね〜。
ユーリが通るのを通路で待ち構えてて、勇利に続いてトイレに入っていったようにしか見えない。
問題は、わざわざ待ち伏せして、何言うつもりだったかってことなんですが…
だって、8才上の国外の先輩選手に…ですよ?
わざわざ本心で”やめちまえ”なんて言うかな〜…と。
1話初見の時はね、あ〜なんかロシアンヤンキー、おそロシア…
と苦笑いしながら見てましたが、
あとの方の話数まで進んで、また戻って観るとまた違った印象なんですよね。
喧嘩売ってるけど、どっちかというと、”お前、つまんね〜ことで、へこんでんじゃね〜よ”
的な意味もあったのかな、と。
”やめちまえ”も”ユーリは二人もいらねぇ”も本心ではあるでしょうが、
優しいとこもある子なんで…。
それどころか、ユーリはずっと前から勇利の活躍を見てたかもしれないわけで。
ユーリが10才の時から勇利はシニアデビューしてて、
グランプリシリーズにも何度か参戦していたのだろうし、
それどころかジュニアの頃からの活躍もあるんだし、
ユーリが昔から勇利の存在に気づいてる可能性は大。
だってね、そうでなくても同じジャンルで、珍しい名前だったり、同じ名前だったりすると
自分じゃ気づかなくても、わざわざ他の人が教えにきたりするんですよ。
”どこそこに同じ名前の人がいて、同じジャンルで活躍してるよ”みたいな。
(↑経験あり。)
そんなの聞いちゃうと、やけに意識しちゃったり。
だから、きっとユーリは、
”シニアに上がったら、勝負してやっから、待ってろよ”
くらいの励まし(という名の突き上げ)をするつもりだったんだろうな〜…と。
素直じゃないよねぇ、10代は…と、おかん世代は妄想するわけです。
・勇利の選手としてのレベルってどんくらい?
スケオタの皆様には説明の必要はないですよね…。
要するに
”世界レベル”の一流選手。
だから、試合で負けたからとはいえ…
一見コミカルですが、
勇利の、
あまりに自虐的ナレーションが実に痛い…。
仮にもGFに出場となれば、ざっくり世界6位以内のスケーターってことですよ??
GFで負けたところで、国内唯一の男子強化選手で、全日本は1位で当然。
ところがメンタルが切り替えれず、オールミスで11位。
4大陸と世界選手権は、国内大会での結果がひどかったとしても、
GF出場の事実だけでも、出れないこともなかった。
ただ、ほかの若手の選手を出したい、とか
年齢のことが引っかかったかも(国内では23歳で最年長というのが5話であり)。
なんにしても、全日本の成績のせいで、国内大会のシード権までなくしてしまうとは、
GFまでいった選手なのに、とほほな事態には違いありません。
そもそもね、世界王者ヴィクトルの今季FSプログラムを完コピ可能な能力あって、
世界中の選手やファンがびっくりして拡散するくらいなんですから、
只者(ただもの)なはずないじゃないですか。
勇利が実際すごい選手であればあるほど、
裏をかえせば…
どんだけ自信をなくしてて,
自己評価低いんだよ!
…て、ことなんですよね…。
(はぁ〜、もったいない。いや、そこも萌えるといえば、そうなんですが。)
・勇利はどこまでヴィクトルのFSを完コピできていたか?(どのクワドまで成功したのか?)
1話最大の見せ場、勇利とヴィクトルの滑りを同じ”離れずにそばにいて”の曲にのせ、
交互に見せるシーン。
(ほんま、ここは何度観ても胸熱。)
ヴィクトルの完璧優雅なスケーティングに比べ、
子豚ちゃん体型になってしまった勇利のスケーティングはところどころ
動きがもっさりしてて、技術的にも雑なところはありますが、片手間にやった他人のプログラムであることを考えれば、充分巧い…というかすごい。
スピンはきれいだし、これで肉がついてなければ股関節とか膝とかももっと動きがシュッとするはずなんだろうけど…ww。なんかそれがかえって愛らしい…。
そして、勇利がクワド(4回転)をジャンプしてるとこはほとんど映らない。
これを理由に、ちゃんと勇利は全部は跳んでないのではないか、クワドをトリプルにするなどして難易度を下げたり、失敗ジャンプになってるのではないか、との考察もあります。
でもね、滑り終わった時の、ヴィクトルオタクの優ちゃんの反応、どうでしたか?
「くっそかっこよか〜〜〜!!!ヴィクトルの"完コピ"ヤバいよ!!」
で、そのあと勇利は
人妻だが初恋の人でもある優ちゃんになにげに告白しようとしてますよね。
あの、一見控えめな勇利が!ですよ?
優ちゃんの前で気合い入れて、一世一代の演技をした。
優ちゃんを通して、ヴィクトルへの愛を、スケートへの愛をこめてすべった。
賭けをして跳んだジャンプは奇跡的に全部跳べた、この勢いで告白を…と思ったら、
旦那と子供達が絶妙タイミングで割って入るという…www。
そういうことじゃないかな…と。
なので、私はクワドすべて、冒頭の4Lz(ルッツ)、4F(フリップ)からラストの4T+3Tのコンビネーション(鬼じゃん)、その他のトリプルやコンビネーションまで、
ヴィクトルがやったすべてのジャンプを勇利も跳んで着氷した、と考えます。
まあ、回転不足とか出来栄え劣るとかあるかもしれませんが、
失敗ジャンプしていては、
最初から最後まで、あの流れるようなスケーティングにならないし、
そもそも「完コピ」にならない。
失敗ジャンプしたかのようなエッジ音も聞こえない。
あれだけ世界中に動画が拡散されるくらいだから、まがりなりにも跳べてる、と考えるのが自然でしょう。
あとは、あくまで
作劇上の都合として、視聴者には勇利がクワドをどこまで跳べるかは、1話時点では伏せてある、ということなのだと思います。
・勇利は案外大胆
ヴィクトルFS完コピ優ちゃんへの告白未遂から垣間見えるのは、
実は勇利は勝負強い&一途な性格&大胆ということ。
そりゃね〜、世界相手にするレベルの選手が、ただの豆腐メンタルなわけないですよ。
調子いい時は、ちゃんと攻めれる子、というのが1話時点ですでに垣間見えてるのです。
ほんと、想い人の前とはいえ、あの子豚体型でクワド跳ぶか!?普通??
膝とか怪我したらアウトですよ、選手寿命的に。
(その証拠に2話では痩せるまでヴィクトルにスケート禁止を言い渡されてます。)
勢いに乗った勇利、何するかわからんやん!というのもしっかりこの頃から描かれてるんですよね。
は〜…振り返って観ても、胸熱やわ〜。
・ヴィクトルの突然の来訪の理由(考察…?)。
季節はずれの4月の雪を連れて、勇利のもとにやってきたヴィクトル。
1話時点では勇利の動画を観て、何か感じて来た…というのがわかるのですが、
2話、3話、4話に少しずつ明かされてることを総合すると、もうちょっとヴィクトル側の事情もわかってきます。
ひとつ1話時点の情報で考えられるのは、勇利の動画が、ヴィクトルのための曲をヴィクトル自身が振り付けたヴィクトルだけのプログラムを、自分がこれまでまったく意識してなかったスケーターに、
自分では出せない味でグッと来させた。
その可能性に惹きつけられ、なおかつ妬けるような何かを感じたはずなのです。
(自分だけのプログラム(恋人みたいなもん)を寝取られたような気分?)
5年連続GF制覇(&世界選手権も5連覇)のリヴィングレジェンドが、
他人に何かを奪われる、とか新鮮以外のなにものでもないのでは?
来期のモチベーションを上げられずにいたヴィクトルにとって、
それは
今まで経験のない、この上ない刺激。
なのに、
その相手スケーターはそこそこ実力ありそうなのに、
ちょっと残念な感じで沈んでるという、このギャップ。
そして、
ヴィクトルのハートに火がついた…。
て、ことじゃないのかな、と。
(自分の持ち曲をほかの人がやった時に…というのは、実は自分の実体験から来てます…。はは。)
・グッジョブ、ミナコ先生!(実はミナコ先生はすごい)
勇利の応援テナントを広げる時のダブルのピルエットでくるくるしてピタッて、ただものちゃう感たっぷりのミナコ先生。
田舎に引っ込んでバレエ教室やってる普通の人っぽく描写されてますが、
実は2話ですごい先生だってのがちらりと出て来ます。
バレエ界のアカデミー賞とも言われるロシアの「ブノワ賞(Benois de la Danse)」のトロフィーと受賞写真がレッスン場にあり、勇利のセリフでも昔は世界を飛び回ってた選手であることが語られます(そして引退して、こんな田舎でひっそりとしてるのがいかにも日本ぽい)。
そんなミナコ先生の審美眼は確か。
「こういうのは…若くてウブな男が演るからこそグッとくるのよぉ。ヴィクトルみたいなイケメンじゃなくて…そうね…。」
(で、ここでヴィクトルのFSでジャンプしてる勇利)
はい、私もそう思います。
勇利みたいな感じのに、こういうのを演られたら、たまりません。
ウブだからこその清潔なエロスの暴力…ここ大事。
ミナコ先生のこの言葉は
2話以降の伏線でもあるんですよね。
もちろん、ワタクシ、完成されたヴィクトルの演技(色気)にもメロメロですよん。
ちなみにミナコ先生50代説が流れてるようですが、
勇利母の2歳上…てことで、算出根拠が勇利母の年齢によるのですが…
田舎の女性の結婚て…結構早いと思うんですよね。
大学には行かず、高校卒業後、しばらく働いてから結婚出産となると、
結構21歳くらいで産んでたりする。
勇利が23歳だから、勇利母は44歳、その2歳上の
ミナコ先生は46歳てとこが妥当じゃないかなぁ(うわぁ…同年代…)。
絵の感じもそのくらいだと思います。
50代だとぐっと老け込んじゃうんで…。
・西郡ファミリーと勇利の物語(やや妄想な考察)
いやぁ、スケオタ3姉妹、優ちゃんの子供で5、6歳…なのかなぁ。
年中か年長って感じでしょうか。身長もそのくらいですし。
そうすると25歳の優ちゃん、19か20歳くらいで産んでて、
妊娠は18、19歳の可能性も。
…高校卒業すぐじゃん…。
しかもそれって勇利のシニアデビューの頃…。
(もうこれだけで脳内暴走気味の私。)
勇利と優ちゃんの思い出カットにはいつも西郡君が出て来てて、
絶妙な距離感で勇利と優ちゃんのこと見てるんですよね。
小学校の頃はきっと西郡は優ちゃんのこともう好きで(それでちび勇利にタックル)、
小学校高学年か中学くらいからは、もう優ちゃんと付き合ってたのかも…。
西郡は、勇利が優ちゃんのこと好きなのはもちろんわかってて、
自分は優ちゃんと付き合ってるけど、
スケーターとしてジュニアからシニアへ羽ばたいていこうとしている勇利に
優ちゃんをいつか取られちゃうんじゃないかという不安もあって。
…で、高校卒業を待って、すぐ、優ちゃんを自分のものにした…
しかも子供まで授かってしまって結婚。
若干の後ろめたさと優越感、優ちゃんを手にいれた心の余裕、
自分たちには届くことのなかった華々しい世界で活躍する勇利への憧れや嫉妬、
いろんな気持ちを抱きつつも、あったかく応援してる西郡(夫)。
一方、優ちゃんは、薄々勇利くんの気持ちは知ってたけど、
実生活では西郡に惹かれて、
ごく当たり前に付き合うようになって、
勇利くんとは住む世界が違ってきてしまったことを知りつつ、
西郡を受け入れて、母になって…。
でも、甘酸っぱい勇利からの想いを感じつつ、知らない顔して応援してる…みたいな。
そういう彼らを見ていたくなくて、勇利は本拠地をデトロイトに移して、
5年も帰ってこなかったのだろうな〜…と。
(この状況で告白しようとする勇利、これは、なかなか…。想いを伝えたかっただけで何か期待してなかったとしても、かなりの天然なのか、いやはや勇利ってばすっごく危険…ww)
・ヴィクトルの吐息
本編ラスト、ヴィクトルが勇利の実家の温泉”ゆーとぴあかつき”で
露天風呂に入ってるシーン。
CV諏訪部様の魅惑の吐息が〜〜〜!
ああ…耳が幸せ…。