劇場版『マクロスF 虚空歌姫?イツワリノウタヒメ?』感想(その2)
劇場版『マクロスF 虚空歌姫?イツワリノウタヒメ?』感想(その2)です。 あらすじを書く前に…ふと思ったのですが、 今回の映画って初代マクロスの劇場版『愛・おぼえていますか』のオマージュだったんですね…。 アルトがシェリルにフォールド鉱石のイヤリングを返すシーン、なんかに似てると思ったら、一条輝がリン・ミンメイに『愛・おぼえていますか』の歌詞を渡すシーンにそっくり…。 ラストにアルトがシェリルに向かって言う台詞、 「もう、ひとりぼっちじゃない」というのは、『愛・おぼえていますか』の歌詞 でした。 ん?、もうオマージュはテレビ版の方で結構おなかいっぱいだったので、新しい映画版では、もういいかな…という気分だったのですが…。気づいてしまうとどうにも気になって仕方ありません。 テレビ版の時は、オマージュがあっても、鬱陶しい感じはしなかったのですが…取り入れ方に問題があるのか、観る側のテンションが低いところで見せられるせいなのか…。映画版に新しいものを期待する気持ちが大きいのと、作り手側の中途半端なわざとらしさのせいなのか…。(微妙にわかりにくいオマージュなんですよね…。) 私の気のせいかなぁ…。 パンフには、劇場版のマクロスFは テレビ版のパラレルな世界 だというようなことが書かれていました。 テレビ版と同じシーンを組み替えて、違うシーンを作ったのも、 単にテレビ版の使い回しということではなく、パラレルワールド的な雰囲気を出すのに一役かっていた と思います。 設定も、フロンティアとギャラクシーの関係がテレビ版と違っていることが暗に示されていたり、11年前にランカが肉親と記憶を失った一件の真相は、まったくテレビ版と違ったり…。 パラレル要素がちらほら。 だから、 今回もグレイスがアヤシいように見せて、実は悪人ではなかった… ということになりそうです…。 (グレイスをテレビ版の先入観で観てると、多分最後に違う意味で騙されますよ!?) さて、それでは、あらすじを…。 .。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。. 《あらすじ》 マクロスフロンティアのニューサンフランシスコの中華店『娘々』でバイトするランカは、美星学園パイロットコースの面々とは顔なじみ。そんなランカが秘かに想いをよせているのは、歌舞伎の世界を飛び出してパイロットを目指す...