黒執事 第19話『その執事、入牢』感想〜夢から醒めないのは、ヴィクトリア?〜豆知識付き

やっぱりアンジェラとアッシュ…なんだけど、アンジェラはどこで誰といるのか、それが問題!…な黒執事 第19話『その執事、入牢』感想です。



珍しく先が見えないサスペンス風味の今回。



おそらくは、ただ一人今回の裏事情を知る人物、劉の台詞がヒントになるのか?



「ねえ、藍猫。永遠に夢から醒めないのと、永遠に夢を見られないのと、どっちが不幸だとお前は思う?」



“夢から醒めない”のはヴィクトリア女王で、“夢を見られない”のはシエルなのか…。



ヴィクトリア女王はアルバートを失った痛手から阿片に手を染めたと?



では、アンジェラの傍らにいたのは、ヴィクトリア女王???




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(あらすじ)



ある夜、テムズ河でゴミさらいをしていた少年の手により、一人の男の死体が引き上げられる。



シエルはアッシュより、その男、John Stanley(女王の裏のエージェント)の持っていた“ある物”を回収せよという女王の指令を受ける。



その“ある物”とは、なんであるか…女王の番犬たるシエルにさえ明かせない物だとアッシュは言う(アヤシすぎる!)。



スコットランドヤードからは何の手がかりもなく、シエルは、劉の阿片窟を訪れる。



シエルは劉に、テムズ河から上がった死体の所持品は自分が持っているという噂を流すように依頼。ところが、劉は「シエルが文書を持っている」という噂にすり替える。



一方、アッシュは独自にジョンの所持品を捜索。少年が見た“Cutty Sark”(=藍猫)目撃情報から劉を探り当て、陰謀を巡らす。



一方、メイリンとフィニが買い出し中に店員から分けてもらったキャンディは、包装はファントムハイヴ社だが、中身は、今ロンドンで流行中の新種の麻薬“Lady blanc”(白い女)だった!









シエルとセバスチャンは馬車を駆り、ファントムハイヴ社のキャンディ工場へ向かうが、その途中アバーライン率いるヤードに拘束されてしまう。



なんと、ドックランド内の倉庫で大量の麻薬と共にファントムハイヴ社のキャンディの包み紙が見つかったというのだ。



そして、ランドル卿の言葉から、シエルは“ある物”が女王の親書であり、いつの間にか自分がその文書を持っていたことにされていることを知る。



新型麻薬密売の嫌疑をかけられ、女王の番犬たる特権も凍結、セバスチャンと別々に投獄されてしまうシエル。



シエルは、セバスチャンに時が来るまで抵抗しないように命じる。



セバスチャンには、拷問の危機が??(笑)



姿をくらました劉は!?



そして、アバーラインに何か言いたげだった発見者の少年は!?



次回『その執事、脱走』。



「打つべし、打つべし!」って…。



.。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。.



アバーラインがシエルや子供達の将来を憂えていたのは、婚約者が妊娠中だからでした。



あんまりいい人描写が増えてるので、アバーラインやその婚約者に何かなければいいけど…。



アバーラインの目の前で、セバスチャンが馬車を急停止させる場面は19世紀っぽい雰囲気と臨場感があってよかった(昔は本当に馬車での死亡事故が多かった)。



こういうのは、アニメならではだから良いと思う。



アバーラインのいい人度が上昇した分、ランドル卿の小物ぶりが増強されてるケド[E:sweat02]



アッシュは、今回シエルを拘束すべく動いたけれど、それは女王の名誉に忠実なのか、劉を誘うための餌なのか…。



女王の親書が麻薬の注文書とか、その類いであるのは間違いないかも。



冒頭のカティサーク号は、実は麻薬密売に絡んでました…とか?



で、アンジェラが新型麻薬に絡んでるのは、プルートゥの反応から想像できるとして…。もしかして、アバーラインの婚約者が新型の製造に絡んでたりしたら悲惨だなぁ…。



ただ、19世紀のイギリスってそんなに阿片に対してシビアじゃなかったハズなんだけどなぁ…。



何せ、国家規模で清(中国)へ阿片を大々的に密輸して大儲けしてたんだから!



おまけに国内でも、阿片は頭痛、鎮痛薬…どころか万能薬として一般家庭で普通に子供にまで使われるポピュラーな「飲み薬」だった…とかいうのをどこかで読んだ気がするケド?(ちなみに中毒性は吸う方が高く、危険らしい。清で流行ったのは吸う方なので、中毒患者だらけになって、国家の弱体化が加速した。)



本格的に規制し始めたのも、20世紀に入ってからのような…。



なんか違和感あるなぁ…。



それはそうと、藍猫に珍しく台詞が!ヽ(´▽`)/



「シー ダァグー。」



…中国語はさっぱりわからんorz。まったく勉強したことないからなぁ…。



シーは多分、「是」=「はい」なのだろうけど…(汗)。



さて、来週はどのように脱獄してくれるのか…。



ちょっとだけ期待してるんですけど、がっかりしたくない気も…。



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆



さて恒例、



イギリス・ちぇ〜っく!



(豆知識コーナー)



カティサーク(Cutty Sark)


Robert  Berns作の詩『Tam O'shanter』に登場する、Cutty(カットした、短い)Sark(シュミーズ、つまりスリップ)を着た若い魔女。



馬に乗り、家路を急ぐ若い農夫のタムは、魔女集会の中にいたスリップ姿の若い魔女にグッと来てしまったが、手を出そうとして、逆に魔女達に捕まりそうになり、命からがら逃げおおせた。しかし、馬の尻尾はカティサークに引っこ抜かれてしまった。



黒執事の冒頭で、老人が「尻尾の毛を抜かれるぞ」と言っているのは、このため。



カティサーク号の船首像は、ちゃ〜んと馬の尻尾をにぎっている。





カティサーク号(1869〜2007焼失)は、上流階層向けの中国新茶を出来るだけ早くイギリスに届けるための快走帆船(Tea clipper)として造船された。
当時、快走帆船の活躍で、それまで2〜3年かかっていた新茶(もはや新茶じゃないね)の輸入が、3ヶ月程度で入荷できるようになり、一番茶は非常な高値でさばけたので、非常な速さ競争がヒートアップしていた最中だった。
しかし、皮肉にもカティサーク号就航日5日前にスエズ運河が開通し、喜望峰(アフリカ最南端)まわりの航路は意味をなさなくなった(黒執事で「エジプトにできた運河」と言っていたのはスエズ運河のこと)。
しかも、大型帆船はスエズ運河を通れない。
おかげで、紅茶運搬船としての命は短かったが、その後も輸送船として活躍。
最後は航海学校の練習用帆船としても使用された。引退後は屋外展示されていたが、改装工事中の不審火で焼失。
『黒執事』の舞台、1889年頃は、羊毛運搬に使用されていた。
実際、かなり速い船で、1889年には、本当に当時の最新蒸気船を追い越したという記録もある。


ただし、この手の快走帆船は、速さ重視のため、小回りが効かない船体を、港湾内では小型蒸気船のタグボートで牽引していたらしい。
あれ?黒執事では出てこなかったぞ、タグボート?
ま、ツメが甘いのは、いつものことか。



参考:カティサークwiki



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コメント

  1. 今後の展開を麻薬がらみと読まれましたか!
    さすが知識量が豊富ななごやんさまです。。
    アンジェラと一緒にいた女性と劉の動向が気になるところですよね。
    劉の藍猫に語りかけた台詞が とてもポイント高いと私も思っています。
    私はどちらもシエルを指すのかなと思ったのですが、女王というのもなるほどです!
    今後怒涛の展開のようですし 目が離せませんね^^

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  2. 初めまして、失礼しますm(_ _)m
    原作は、ほぼ読んでないアニメ視聴者です。
    藍猫の科白ですが、ワンセグのテキストによると『是 大哥』でしたので、『はい、お兄さま(長兄)』となるのかも。
    アッシュの仕える女王陛下というのが、実はヴィクトリア・オブ・ケントではなく死産とされたシャルロットの子(生きておれば王位継承者)かも?とか予想したり(笑)
    劉は、シエルを囮に使って身を隠した?アッシュは独自調査で親書のありかは分かってたけど、ヤードを使ってシエルを攻略する計画か?

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  3. なごやん(管理人)2009年2月23日 6:25

    らいちさん、こんばんは!
    ��今後の展開を麻薬がらみと読まれましたか!
    らいちさんの所、見て来ました〜!
    う〜ん、私はアニメ誌、最新は読んでないので、らいちさんとこの方が近いかも…。(汗)
    ��アンジェラと一緒にいた女性と劉の動向が気になるところですよね。
    そうですよね〜!
    彼女が誰か、劉がどう出るかで、展開が決まっちゃう…。
    ��私はどちらもシエルを指すのかなと思ったのですが、
    そうとも、とれそうですよね。
    あと、夢の中がシエル、夢を見れないのがセバス…とかも考えたのですが、劉はセバスの正体、一応知らないはずだし…と思って、ヴィクトリアとシエルかな…と。
    それでは、コメントThanksでした〜♪

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  4. なごやん(管理人)2009年2月23日 6:51

    バツマルさん、初めまして!
    ��藍猫の科白ですが、ワンセグのテキストによると『是 大哥』でしたので、『はい、お兄さま(長兄)』となるのかも。
    おお!情報ありがとうございます!
    そっか〜、ワンセグ録画しとけばよかったなぁ…って、我が家は電波状態悪くて、窓際にくっつけておかないと受信できないのでした!(泣)
    ��実はヴィクトリア・オブ・ケントではなく死産とされたシャルロットの子(生きておれば王位継承者)かも?とか予想したり(笑)
    おお!なかなか、お詳しい!
    しかし、シャルロット・オーガスタ・オブ・ウェールズの死産した子って、男子じゃなくて、女子という話もあるんですね?(あまりこの辺までは詳しくないので。)確かにヴィクトリアと年は近いですよね!
    ま、黒執事、なんでもありなので、ありえない話じゃないですよね。
    ��劉は、シエルを囮に使って身を隠した?
    劉は、文書の噂を流した時点で、展開が読めてそうでしたものね。
    ��アッシュは独自調査で親書のありかは分かってたけど、ヤードを使ってシエルを攻略する計画か?
    それも、ありそうですよね。
    何か、アッシュにとって、ファントムハイヴ家は、目の上のたんこぶな

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  5. なごやんさま、失礼します[E:#xEAD9]
    シャルロットの赤子のことは、wikipediaの記述から夢想しただけでございます[E:sweat02]その子が男子だったのか女子だったのかも知りません。
    劉が読んでいた(おそらくスタンレーから奪った)親書には、シエルがアッシュから受け取ったものと似た赤い封蝋が見えました。やはり、劉が犯人でしょうかね?劉が呟いた詩は、有名な荘子からの言葉なのですね。意味深長です[E:#xEB7F]
    後、セバスがシエルの父さまに似た顔に見えますが、シエルの記憶から読み取ったのでしょうか。

    返信削除
  6. なごやん(管理人)2009年2月25日 23:34

    バツマルさん、こんばんは!
    ��多忙につき、レス遅くてすいません。)
    ��シャルロットの赤子のことは、wikipediaの記述から夢想しただけでございますsweat02その子が男子だったのか女子だったのかも知りません。
    私も、そこまでは詳しくないので、今回はwikiから引いて来ただけですよ(*^-^)
    「シャーロット・オーガスタ・オブ・ウェールズ」で調べてみて下さい。
    ��やはり、劉が犯人でしょうかね?
    スタンレー殺害の犯人が劉でも、新型麻薬がらみなら分かる気もしますし、逆にあの手紙が劉宛の手紙であったなら、アッシュが犯人かもしれません。
    ��劉が呟いた詩は、有名な荘子からの言葉なのですね。
    荘子『胡蝶の夢』の冒頭ですね。
    ��昔、荘周は夢で蝶になった。ひらひらと胡蝶そのものであった。)
    いろんな作品のモチーフとなっている詩ですよね。
    夢観てるのは、誰なのか…次回に出てくるんでしょうか?
    ��セバスがシエルの父さまに似た顔に見えますが、シエルの記憶から読み取ったのでしょうか。
    …髪型くらいは似てるかも?
    人型セバスは、確かに「シエルの望んだ姿」をしてはいますが(確かそういう設定だったような

    返信削除
  7. 失礼しますm(_ _)m
    Charllote Augusta of Wales 調べてみました。驚きました。彼女、プロフィリア症を遺伝していた上に、50時間を越える難産の末の出血多量のショック死だったみたいですね。子どもは逆子状態で、stillborn son死産した男の子だったんですね。
    てことは、あの怪しい女王陛下は胡蝶になった夢の住人なのか?William Henryの庶子関係とか(笑)←懲りてませんね、はい(^-^;)

    返信削除
  8. なごやん(管理人)2009年3月2日 22:49

    バツマルさんへ
    ��Charllote Augusta of Wales 調べてみました。
    かわいそうな女性ですよね…。
    妊娠中にも過度な食事制限を強要されて弱っていたようですし…。(昔の出血対策だったんでしょうかね…。)
    ��William Henryの庶子関係とか(笑)←懲りてませんね、はい(^-^;)
    ウィリアム4世の10人の庶子ですか?
    懲りてませんねぇ…。
    さすがにもうないと思いますが…そろそろ本編に集中しましょう(笑)。
    それでは、コメントThanksでした!

    返信削除

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